思いつき^^

おっすおらあさきt(ry


えっと思いつきで・・・


なんかいつものとおりの話の流れです・・・。


なんだかなー。まぁいいや、コルダ小話。


天羽→土浦→日野です。








↓↓

















―頭痛―










「ねぇねぇ〜!土浦君!」


「・・・・・・・・・しつこいな、お前・・・」


「しつこくって結構!ネタがないんじゃ新聞にならないんだから!コレくらいじゃ諦めないのよ〜・・・ってちょっと!そこ、無視して帰らないでよ〜!」








+頭痛+









今は第3セレクションの準備期間。

・・・なんにでも「中弛み」、というのはあるもので、いや俺がだらけてるとかそういうんじゃなくて、
・・・とにかく真ん中、中間頃になると、始まりでも終わりでもなく、どんなものでも多少は慣れというものもあり、少しは気が緩むものだと俺は思っている。

いやそんなことを俺は言いたいんじゃなくて。


とにかく、今は中頃だ。はじめの頃と比べれば、コンクール参加者の面々とは多少慣れ親しむことができるようになっている。・・・なってないヤツもいるけどな。

そして、それは参加者だけ、ってワケでもなく、コンクール担当教師の金やんや、この学校のOBである王崎先輩も含まれていて、・・・ついでにいうともっとがっつりくるヤツがいるんだな、コレが。

そいつというのはー・・・





「つーちうーらくんv」



「・・・またお前か」


「また、とは失礼な!この天才新報道部員!天羽菜美様の顔を何度も見られるなんて、あなたは幸運よ!ラッキーボーイだわ。」


「・・・はぁ」




天羽だった。




「・・・お前、最近俺のところに来すぎじゃないのか?どーみたって、俺の周りにネタなんかねぇだろ」


ため息混じりに思うとおりを言う。


天羽は少し上目に俺を見ながら、



「アレ?やっぱりばれてる?」


言った。


俺は内心、「何でこんなヤツに付きまとわれてるんだ?」と思いつつも口には出さず、


「・・・同じ2年でも日野のところにはそんなに行ってないようだし、・・・っていうか他の参加者のところにだって・・・」


「・・・日野さんかぁ。うん、日野さん、ね。」


天羽はふっと俺から視線を外す。


「・・・あぁ?」


俺は軽くにらみつけた。


天羽はペンとメモ帳で遊びつつ、



視線を逸らしたまま言った。


「・・・日野さんのこと、きになる?」


「・・・何?」



自然と低い声になる。



(そんなこと・・・)


天羽は俺の目を見た。


「きになるんだね」


天羽に、表情はない。



ふぅ、っと息を吐きながら言う。



「・・・・お前に言われることじゃない」


「・・・ふ〜ん、月森君みたいなこと言うんだね。・・・まぁいいや、メモメモっと」



ビリ。



俺は天羽が書き出したメモ帳の1番上を破り取った。



「いい加減にしないと、怒るぞ」


今度はさっきよりきつくにらむ。



「・・・ごめん」



天羽は素直に謝る。



そして俺はまた、ソレもさっきよりも大きなため息をついてその場を去った。












「・・・ちっ」


ジャン、と鍵盤を複数叩く。


・・・気が乗らない。確実にあいつのせいだった。



天羽。





―日野さんのこと、きになる?―




そんなこと。

そんな、こと・・・。






・・・そもそも。

だいたいなんで俺はあいつに俺にまとわりついているんだ?
・・・嫌がらせだろうか。



「くそっ!」



ガタン!と、乱暴にイスを立って、俺は練習室を出た。











「あ、土浦君」


練習室を出た俺に声をかけたのは、


「・・・日野・・・」


日野だった。


「土浦君も練習終わったんだね?おつかれさま〜」



「・・・あ、あぁ、お前もな。」



「うん。あ、じゃあ私、用事があるから、かえるね。またね!」



「あぁ、・・・またな」



にこにこと日野が笑っていたのを見て、思わずつられていた。


日野の背中を見送りながら、また軽くため息をついて歩き出そうと・・・したが。





「土浦君」


「なっ?!」



後ろに立たれていた。不覚。


じゃなくて、



「天羽・・・!?」



いつものうっとおしいほどの明るさが微塵もなく、どよーんという擬音が聞こえそうなほど暗い雰囲気で俺の後ろに立っていた。


「さっきは・・・ごめんなさい」



「あ、・・・いや、・・・もういいって、気にすんな」



あまりにしおらしいので、調子が狂う。



「ねぇ、私・・・」



「・・・あ?」



ゆっくりと天羽は顔を上げた。

そして、俺と目が合う。


とたんに、


「じゃじゃーん!!」


笑顔になった。


「は?」



「問題です!私が土浦君に近づいているのは何故でしょう!」


いつもの明るさで言う。



少しだけ心配・・・した俺がバカだった。


「・・・・・・しらねぇよんなこと!」



「あはは、だーよねー!でもでも、想像でもいいから言ってみてよ?」


全く、こいつは・・・


「しらねぇし、しりたくもねぇよ」



いったい何なんだ?





「そっかー・・・しりたくもない、か」



天羽はきょとんとしてから少しさびしそうに笑った。・・・ように見えた。



「・・・私が、土浦君を好きだから・・・って言っても?」








「・・・ハア?」






思わず素っ頓狂な声になった。





俺が顔をゆがめるとすぐに天羽は明るい笑顔で、



「なーんて冗談冗談!今のは忘れてね!・・・じゃあさよなら!」




そう言って去っていった。






なんだ?


ホントにあいつは、




なんなんだ・・・・・・?


















「おはよう、土浦君!」



翌日。登校中(といっても校門の中)に昨日と同じように日野に声をかけられた。



「あ、あぁ・・・おはよーさん」



「今日もいい天気だね〜、・・・あ、天羽さんだ」



「・・・え?」



前に見えるはそいつ、天羽に間違いなかった。



「・・・あ、そういえば天羽さんといえば。土浦君、最近天羽さんと仲がいいんだって?」


「・・・あぁ?」


「よく2人でいるってちょっと噂になってたよ〜」


「・・・そんなバカな」


「何か用事があったの?」


「・・・・・・別にねぇよ」


「ふうん?」


「な、なんだよそのふうんは。別に何にもないって意味だからな」


「あはっ、あやしーなー」


「こらっ、日野!」









・・・ ・・・




日野が気になっている?


もちろんだ。

自覚があるぜ。





でもな・・・






昨日とは違って、ピアノを弾く指は滑らかに動く。だが、音色はとても不安定だった。
まるで、音までが動揺しているかのように。




今日、天羽は来なかった。

このところ毎日少しは顔を見せに来ていたのに、・・・廊下でも全くすれ違わなくて。



なんでだ?



日野が気になっているのは事実だ・・・なのに



今、頭に浮かぶのは・・・







―私が、土浦君を―










・・・どうかしている。


まったく。




本当に、頭が痛い。